
システムインテグレータが機械部分をどの様に設計し、設計したものをいかに製図により表現し製作者に伝えるかは、システム構築のためには、不可欠且つ大変重要な能力です。「もののコストと品質の80%は設計で決まる」といわれるほど設計はシステム構築にとって重要な作業です。
前回は「2D、3D CAD」による設計を紹介いたしましたが、
今回は「機械設計」について紹介したいと思います。
システムインテグレータの機械設計とはワーク(製品)を作るために機械システムの要求をユーザーから聞き取り、その要求を満足するように、環境や規則などの制約条件の下システム理論を立てて作るという作業プロセスをいいます。
その基本設計作業プロセスは、下記の3つからなります。
機械製図とは、その設計したアイディアを形にするためのユニットや、部品をどの様に加工し組み立てていくかを明確に製作者に指示する図面を作成する作業です。
機械製図は、3次元の物体を2次元で表し、日本では見た方向から見える絵を見た方向に描く「三角法」が用いられる。
形状を明確に表し、これに寸法や加工、熱処理など製作に必要事項を記入し図面を完成させます。
機械設計のために必要な知識として、機械工学(力学、材料力学、機構学、機械材料、加工、工作知識、締結機械要素、伝動機械要素、駆動方法、配管、接合方法、機械製図)はもちろんですが、電気・電子工学、情報工学、さらには特許や法規などに関する知識も必要となります。
機械設計図面は、構想図、組立図、部品図、員数表の4種類で構成されます。
組立図
ロボットシステムの構築は、ユーザー企業とロボットシステムインテグレータとの共同作業で実現していくもので、各工程では両社が密接に連絡を取り合って実施していきます。
MIRAI-LABではお客様からいただいたご要望を基に、各種自動化設備の構想~設計いたします。
設備提案は2D,3D、3Dシミュレーションなどで提案させていただきます。
また、機械設計職の募集もしております。お気軽にお問合せください。