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安全教育の重要性!産業用ロボットの危険性と安全性について理解しよう

2019.07.03

 

私たちにとって、ロボットは昔からアニメや映画などで親しみがある機械です。ロボットは人に足りない部分を補ったり、負担を減らすために作られたものです。正確な動作を高速で繰り返せるなど、人にはない強みを多く持っています。

近年、産業用ロボットを導入し、生産設備の自動化を図ることが一般的になってきています。産業用ロボットは、製造現場が抱える課題を解決するために生み出され、人材不足や生産性向上といった、多くの課題を解決してくれるロボットです。適切な利用方法で用いれば、製造現場の課題解決に大きく貢献してくれます。

しかし産業用ロボットを扱うときは、充分な注意が必要です。動作中の産業用ロボットと人が接触してしまった場合、大きな事故につながる可能性があります。こうした事故を防ぐために、産業用ロボットを導入するためには、定められた安全対策を施す必要があります。

今回は、産業用ロボットを適切に扱うための安全対策について、理解を深めましょう。

一歩間違えれば大事故に!産業用ロボットの危険性

適切に活用すれば、作業の効率化に貢献してくれる産業用ロボットですが、安全への配慮を怠ると、大きな事故を引き起こすリスクがあります。実際に、以下のような事故が発生しています。

災害事例1.産業用ロボットの可動範囲内に立ち入り、マニピュレータに挟まれ死亡

夜勤の従事者が、ブラウン管パネルの製造ラインで監視業務をしていたところ、コンベア内にパネルの破片が落ちていることを発見。コンベアに近づいて手作業で破片を取り除いたものの、稼働中の産業用ロボットのマニピュレータと減速機の間に頭部を挟まれ亡くなった事故です。このマニピュレータは吸着器を有していたため、不意に触れてしまうと作業に巻き込まれる危険性が極めて高いものでした。

この事例では、ロボットを停止させずに破片を取り除いたことや、手作業で行ったことが事故につながってしまいました。また、夜間の一人作業をしており、安全管理への配慮が不足していたといえます。動作中の産業用ロボットに近づく際は、予め動作を停止し、安全確認を複数人で行うといった配慮が重要です。
災害事例安2.安全プラグを抜いて柵内に入ったが産業用ロボットがう動いた

産業用ロボットが作業対象物を把持した状態で途中で止まったため、安全柵の扉に設置してある安全プラグを抜いて中に入り点検中、突然ロボットが動き出して挟まれました。スポット溶接機には、ワーク検出センサが取り付けられており、被害者がこれに触ったためロボットが動き出したと推測されます。

この事例では、被災者は事故直前に柵外の他社にサーボ電源についての表示灯の状況を確認しようとしたが、明確な返事が得られないまま作業を続けてしまったのが原因であると言えます。
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安全プラグにつながる電気回路に不備があって、ロボットは容易に動作できる構造となっていたにも関わらず、被災者は構造が理解できていなかったか、あるいは理解できていても大丈夫だと思い込んでいたと推測されます。

安全対策を定める規律と規格について

産業用ロボットにはこうした危険性があるため、安全に扱うための法律と規格が定められています。

労働安全衛生規則第150条の4 事業者は、産業用ロボットを運転する場合(教示等産業用ロボットの運転中を除く)において、産業用ロボットに接触することにより労働者に危険が生ずる恐れのあるときは、さく又は囲いを設ける等、危険を防止するために必要な処置を講じなければならない。

例えば、事業者は物理的な柵以外に、ロボットを安全に運転させるためのルールを策定する必要があります。

ISO10218(JIS B 8433) この規格には、ロボットの設計や製造における安全性の保障や、ロボットに関する基本的な危険源や関連するリスクを低減するための要求事項が記載されています。

つまり、産業ロボットと人は、さく又は囲いによって分離する必要があります。

安全対策には安全柵かセンサーが必要

80W以上の出力を持つロボットは、まだ安全対策が必要とされています。安全対策の主な手法は、「安全柵の設置」と「センサーによる安全確保」です。この2つの安全対策が、それぞれどのように異なるのか解説します。

◆安全策の設置◆

産業用ロボットの周りに柵を設置することで、作業範囲に人が侵入できないようにします。この場合でも、作業員がアクセスするための開口部やドアが存在する囲いであれば、侵入を検知するためのドアスイッチやアラームランプが用いられます。また、柵の内部に人がいるときにロボットが起動してしまうリスクもふまえ、「起動および再起動」の際には安全性について配慮が必要です。

◆センサーの設置◆

エリアセンサーは人が設備内部に手等が入っている場合に設備を停止させるものです・・・とはいえ実は以外に動いてしまうことがあるのです!安全柵とセンサーのいずれにしても、人が安全に運用できる措置を施すことが重要です。「安全柵があるから大丈夫」と安心せずに、事業者は安全ルールの策定、作業者は常に危険への意識が必要になります。

特別教育の重要性

業務で産業用ロボットに携わる従業員は、安全のための特別教育を受けなければいけません。具体的な対象業務は、労働安全衛生規則第36条第31号及び第32号で定められています。

産業用ロボットの可動範囲内でティーチングや検査を行う業務、またはロボットの可動範囲外でこれらの作業に関係のある機器を操作する業務が該当します。ロボットに近い場所で作業する人はもちろん、離れた場所で作業する人も、機器の誤操作による事故を防ぐため、正確な知識と運転技能を身につける必要があるためです。

従業員への特別教育の実施は事業者に義務づけられているため、事業者の責任で必ず受けさせなければいけません。科目や時間についても厚生労働大臣によって定められております。
特別教育は、MIRAI-LABの親会社アスカ株式会社で毎月開催しております。
ロボット操作教育スタンダードコースをはじめ、さらにステップアップしたスポット溶接ロボットやハンドリングロボットコースといった専門的なコースもご用意しております。
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