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【AIの活用】『人が歩かない物流センター』ロボットが活躍中!

2020.04.09

大阪府吹田市の物流拠点の「ASKUL Value Center関西(AVC関西)」で、生産性向上を目指してAGV(無人搬送台車)やアーム型ロボットを導入しております。パレット搬送やピッキングを自動化し、入出荷作業を省人化します。

パレット搬送に採用したAGV

ピッキングロボット(ニックネームはSHOとTOMO)

パレット積みされた商品の入荷エリアから自動倉庫までの搬送には、Geek社製のAGV「Geek+EVE M1000R」10台をピッキング工程にはMUJINのロボットコントローラーを採用した安川電機製のロボットアーム2基を導入。
それぞれ属人化していた工程を自動化し、生産性の向上を実現しております。

AGV(無人搬送台車)は、アスクルの物流拠点として初の導入。従来、パレットに積載した商品はハンドフォークで搬送しており、自動化によって10人程度の省人化が図れたほか、重量物の搬送を省力化することができました。

参考:【物流業界で活躍】AGV(無人搬送車)で無駄を減らし、人手不足を解消
ピッキングロボットについてはASKUL Logi PARK横浜(ALP横浜)などの拠点でも採用しているが、AVC関西では既存拠点での稼働データを元にロボットコントローラーの計算能力を向上させた結果、さらなる動作の高速化を実現したそうです!

ロボット技術とAI(人口知能)

ビジョンセンサや力センサを搭載した最近のロボットは、定められたプログラム通りに動くだけでなく、状況に応じた様々な判断を行うことができるため、従来のロボットと区別する意味で知能ロボット(AIロボット)と呼んでいます。

ティーチングとは産業用ロボットを製造現場で実際に動かすにあたり、要求する経路に沿ってロボットが稼働できるようにプログラミングを施す作業です。ティーチングマンには専門的な技術や知識が求められるが、国内でその数が不足していると言われています。人件費削減のためにロボットを導入しようとしたつもりが、ティーチングマン育成のために、かえってコストが増加してしまうというケースも少なくないのです。

今後はAI技術のさらなる発展により、ティーチングを不要(ティーチレス)が普及していくと言えます。

参考:ロボットに命を吹き込む!ロボットティーチングの仕事を紹介

AIを活用した事例

AIピッキング

ロボットアームの先端に取り付けたカメラの画像情報をコントローラーに入力し、AIを用いてロボットが自らリアルタイムに動作を学習・生成するため、教示が不要です。

把持動作中も取得した画像情報を基に最適な把持位置を解析しながらピッキングを実行するので対象物の形状や一定の把持位置・方向に合わせたグリッパの設計が不要です。

さらに同じグリッパを用いて多数の対象物を学習することで、単一グリッパで多数の物品をピッキングすることができるため、効率的なピッキングシステムが構築可能です。

最後に

ディープラーニングと製造業」で最も有名な応用例は、Preferred Networksとファナックが協力して実現した、ピッキングロボットの事例でしょう。ロボットが「バラ積みされた部品のどこを空気吸引でつかむべきか」を、自分で取得した大量の画像データ(とその結果)を利用して学びとります(写真は「2015 国際ロボット展」にてファナックが行ったピッキングロボットのデモ)

より優れたビジョンシステムやカメラ、センサーに演算能力により、ピッキング技術はこの数年で大きな進歩を遂げております。正確性が改善すると共に、コストも下がっており、またソフトウェアもより高速に、そして使いやすいものへの進化しています。従来のものに比べると、今のシステムは簡単で導入しやすく、各工場の環境に合わせて柔軟に適用できるものになってきています。

製造業におけるピッキング作業の多くは中小企業で発生しているが、複雑で高価なシステムを導入する財政的、技術的リソースが無いことが、これまで自動ピッキングの導入を阻む要因でした。低価格化、そして導入が容易になったことで、今後、中小企業における自動ピッキングが採用されることが期待されます。

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